物理量は 数字x単位 であるので、
L=1 m でないといけない。
ところが、歴史的な理由からか日本の教科書には角括弧でM=1[kg]などと書くことがある。理解しづらい。M=1000[g]とどう違うのか?という議論になってしまう。
角括弧の意味を正当化しようとして、ルールを決めようとするんだけど、どうにもローカルルールになってしまう。本質的な妥当性がないのでいたしかたない。あちこちで不具合が出る。ローカルルールの通用する個々の業界では困らないだろうけども。
深刻なのは教育的問題だろう
でたらめな角括弧ルールのせいで単位が理解できていない。組み立て単位がわからない。違う物理量を結びつけるのが物理定数ということがわからない。「ものを比べる」ということの意味がわからない。
例えば、物理的な次元を明瞭にしたいだけなら(多くの場合そういうことだと思える)、
長さL (次元 m)
とでも書き、L (次元 km)と書いても同じ意味である、とすべき。いくらかくどくてもきちんと書かないと混乱が起きる。わかってればどっちでもいい、ということではない。